~おいしい健康、慶應義塾大学医学部眼科教室とアプリを活用した共同研究を開始~
食を軸としたヘルスケアテック事業を展開する株式会社おいしい健康はこの度、慶應義塾大学医学部眼科学教室 坪田一男教授・川島素子特任講師らのグループとで共同研究・開発した iOS アプリ「食べリズム」(以下、本アプリ)をリリース致します。
本アプリでは、概日リズム(※)と健康状態に関するエビデンス構築を目的とし、
「日本人の食生活習慣と心身健康度の調査」を実施致します。具体的には、健康な日本人における摂食・睡眠のタイミング、また、体重変動・幸福感・ドライアイ症状などを、本アプリの記録機能を通じて収集致します。なお、本アプリによる調査研究は、慶應義塾大学医学部倫理委員会の承認を得て行われます。
※概日リズム(circadian rhythm サーカディアンリズム)とは
ヒト、動物、植物などの生物に存在する約 24 時間周期の生理現象で、一般に体内時計とも呼ばれます。概日リズムは光や食事など外界の刺激による影響を受け、また、ヒトの睡眠や代謝などに影響を及ぼすことで知られておす。2017年のノーベル生理学・医学賞では、概日リズムを生み出す遺伝子とそのメカニズムの発見に対して授与され、注目が高まりつつあります。
◼実施の背景
超高齢社会に突入した我が国において、国民の健康を維持・増進し、健康長寿社会を実現することは必須の課題です。現代社会において、食生活をはじめとした生活習慣・リズムの乱れが肥満・生活習慣病を惹起しているとられており、疾病予防対策が急務となっております。特に、肥満および生活習慣病をはじめとしたあらゆる加齢性疾患の予防において、食事管理は有用なアプローチのひとつであります。しかしながら一方で、生活者に忍耐いるなどストレスが大きく、継続的な実施が難しいというケースが存在しました。
そのような中、ごく最近、「食事のタイミング」に焦点をあてた介入方法「time restricted feeding (TR)」が肥満抑制効果を得られたという、動物実験結果および少数例のヒトデータが報告されました(Panda,2015,CelMetabolism)。この介入方法であれば、より実行可能性が高く、評価を容易に行えると期待されています。そこで今回、研究用に開発した本アプリを用いて、「食事摂取のタイミング」に焦点をあてた研究を実施いたします。
◼方法と意義
本アプリは、ベースライン調査を目的とした、1st Study という位置付けになります。利用者の 1 ヶ月間の生活記録をもとに、日本人がどのような食生活リズムなのかをデータ収集・解析致します。その後に予定する介入研究の結果を含め、食事内容にかかわらず、食事時間のコントロールで心身への好影響が明らかになれば、ヘルスケアにおいて重要な意義を持ちうるものと考えます。
◼アプリの画面イメージ
本アプリは下記の App Store においてダウンロードいただけます(iOS のみ)。
なお、研究参加者が定員に達した際は、予告なくアプリの提供を終了させて頂きます。
◼アプリダウンロードページ(iOSのみ、無料)
◼株式会社おいしい健康の概要
株式会社おいしい健康では、「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」という理念のもと、生活者・家庭目線のヘルスケア事業を展開しております。生活者の健康を食事面から支えることは、病気予防や重症化防止に寄与するのみならず、その先にある「心からの笑顔」を増やすことにつながります。元気であってほしい、食べたい・食べさせてあげたいという家族の想いを叶え、予防や病気・高齢であっても、毎日を笑顔で過ごせる社会の実現を目指します。なお当社では、既に以下のアプリおよび Web サービスを展開しております。
当社では今後も生活者に寄り添いながら、おいしく健康的な食生活の喜びを広げるとともに、健康寿命の延伸や医療費の抑制といった社会課題の解決に寄与していく所存です。
【会社概要】
代表者名(共同 CEO) 野尻哲也 松浦弥太郎
設立 2016 年 7 月(クックパッド株式会社より MBO)
資本金・資本準備金 207 百万円
コーポレートサイト
https://corp.oishi-kenko.com/
以上