「データによる食と健康・医療の最適化」を実現するヘルスケア・スタートアップ、株式会社おいしい健康は、このたび狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症および心不全における栄養管理補助を目的とした食事支援機能の提供を開始いたします。
心筋梗塞や心不全などの心疾患※1は昭和30年代(1960年代)から日本人の死亡原因として悪性新生物、脳血管疾患と共に上位に存在し、昭和60年(1985年)に脳血管疾患にかわり第2位となって以降も、死亡者数・死亡率ともに増加傾向が続いています※2。現在、日本における心疾患の総患者数は170万人を超え※3、心疾患の患者さんのなかには、外来で継続的に治療を受けながら社会生活を送っている方も多くいらっしゃいます※3。
心疾患は、増悪(症状の悪化)を繰り返すごとに病態のステージが進み、生活上の制約が増えることが多いため、患者さんは日常生活の中でも様々な不安や困りごとを抱えていることが想像されます。治療を続けるなかで、食事、特に塩分のコントロールに難しさを感じられるケースが多く、「心不全憎悪による再入院の要因」の3割以上を占めるのが「塩分・水分の不徹底」というデータも存在します※4。また、年齢が高くなるほど、心臓の機能の低下を示す「心不全」の患者の割合が増加することも知られており、今後の高齢化に伴い「心不全パンデミック」と呼ばれる状況になることが懸念されています。
心疾患の増悪を防ぐためには、発症の早い段階から血圧を適正にコントロールすることや適正体重を保つことが大切で、心臓やそれにつながる血管をいたわる大きな要素となります。そのため心疾患の方には、食事での減塩をはじめ、摂取エネルギーの調整、食物繊維の積極摂取などがすすめられています。しかしながら、多くの患者さんに食事改善の継続に対する困難さがあることは前述の報告からも推察されます。
このような背景から、おいしい健康は狭心症や心筋梗塞、心臓弁膜症、心不全の疾患を有する方の食事を支援する機能の提供を開始いたしました。
おいしい健康はこれまで、糖尿病などの生活習慣病の食事療法を対象に、利用者の健康状態に合ったレシピ・献立のパーソナライズサービスを展開してまいりました。
今回のリリースでは、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症および心不全の疾患を有する方に向けて、適したレシピ検索と献立作成機能のサービスを追加しました。
心臓をいたわることを目的に、献立を立てる手助けとなるような塩分控えめのレシピやコレステロールの量に配慮したレシピを選びやすくすること、また、食物繊維を豊富に含む食材を使用したレシピを充実させることなど、日々の食事管理のサポートを管理栄養士監修の豊富なレシピとIT技術を活用し、エビデンスに基づいた提案で支援いたします。
おいしい健康では「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」という理念のもと、様々な事情で食事にお困りの方に向けて、今後も引き続きサービスを拡大してまいります。
株式会社おいしい健康では「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」という理念のもと、生活者・家庭目線のヘルスケア事業を展開しております。
テクノロジーとビッグデータを活用し、生活者個々の健康を食事面から支えることは、病気予防や重症化防止に寄与するのみならず、その先にある「心からの笑顔」を増やすことにつながります。
元気であってほしい、食べたい・食べさせてあげたいという家族の想いを叶え、健康維持や予防、病気、妊娠・育児や介護のときであっても、毎日を笑顔で過ごせる社会の実現を目指します。
https://corp.oishi-kenko.com/contact.html
TEL: 050-1742-0701
担当: 村岡