「データによる食と健康・医療の最適化」を実現するヘルスケア・スタートアップ、株式会社おいしい健康は、このたび慢性腎臓病(CKD)ステージ1・2・3aにおける栄養管理補助を目的とした食事支援機能の提供を開始いたします。
慢性腎臓病(chronic kidney disease=CKD)の原因にはさまざまなものがありますが、生活習慣病(糖尿病、高血圧など)や慢性腎炎が代表的であるとともに、メタボリックシンドロームとの関連も深いとされています※1。日本では2011年の統計では成人人口の約13%にあたる約1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)のCKD患者がいると考えられ、誰もがかかる可能性のある病気であると言えます※2。また、腎機能は加齢とともに低下することから、高齢化の進むわが国ではCKDの頻度が他国と比較し高くなっている※1こともあり、新たな国民病ともいわれています。
CKDは病態のステージが進むにつれ、たんぱく質の量や塩分など食事内容の制限の度合いが高まることに加え、カリウムやリンなどの制限が必要な項目が増えることもあり、食事を調整することの難しさを抱えている方が多いことが想像されます。
また、CKDの進行を遅らせるためには、CKDの早期発見とともに早い段階から血圧や血糖値、血清脂質の管理など、食事を含めた生活習慣の改善が望ましいとされています※2。
昨年発表された食事摂取基準2020年版の「生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連」項目でも、重症化予防の観点から「慢性腎臓病」が新たに設定され、主にCKDステージ1・2・3aについて言及されています※3。
このような背景から、おいしい健康は腎臓の慢性疾患を有する方、腎機能の数値に異常が見られる方の食事を支援する機能の提供を開始いたします。
これまでおいしい健康では「慢性腎臓病(CKD)」として、「透析」のみに対応しておりましたが、今回「ステージ1」「ステージ2」「ステージ3a」を加え、今後さらに「ステージ3b」「ステージ4」と対応のステージを拡大していく予定です。
今回対応するCKDのステージの段階ではその分類の特性や基準値から、症状や腎機能の低下に対する自覚はない方も多いと考えられ、健診結果などで数値の異常を確認することや、基礎疾患を持つ方も多いと考えられるため、CKD以外の病態も同時に登録して利用することを可能としています。
おいしい健康はこれまで、糖尿病などの生活習慣病の食事療法を対象に、利用者の健康状態に合ったレシピ・献立のパーソナライズサービスを展開してまいりました。
今回のリリースでは、腎臓の慢性疾患を有する方、腎機能の数値に異常が見られる方に向けて、適したレシピ検索と献立作成機能のサービスを追加しました。
腎臓をいたわることを目的に、献立を立てる手助けとなるような塩分やエネルギーの適正量を考慮したレシピを選びやすくすることなど、日々の食事管理のサポートを管理栄養士監修の豊富なレシピとIT技術を活用し、エビデンスに基づいた提案で支援いたします。
おいしい健康では「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」という理念のもと、様々な事情で食事にお困りの方に向けて、今後も引き続きサービスを拡大してまいります。
慢性腎臓病で食事管理が必要と医師に診断された方
(ステージ1・2・3a)
株式会社おいしい健康では「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」という理念のもと、生活者・家庭目線のヘルスケア事業を展開しております。
テクノロジーとビッグデータを活用し、生活者個々の健康を食事面から支えることは、病気予防や重症化防止に寄与するのみならず、その先にある「心からの笑顔」を増やすことにつながります。
元気であってほしい、食べたい・食べさせてあげたいという家族の想いを叶え、健康維持や予防、病気、妊娠・育児や介護のときであっても、毎日を笑顔で過ごせる社会の実現を目指します。