2023.11.14

世界糖尿病デーの取り組みの一環として
「糖尿病の食に関するスティグマ調査」を実施しました

毎年11月14日は「世界糖尿病デー」です。今年も全国各地にて、世界糖尿病デーにちなんだ美しいブルーライトアップイベントや糖尿病教室が開催されています。世界の糖尿病人口は2045年に8億人近くに迫ると試算※1されており、その1/3がアジア・太平洋地域に集中しています。世界糖尿病デーは急速に高まる健康の脅威への啓発運動を目的として、国連総会議で採択されました。

パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也、以下、当社)では、世界糖尿病デーへの取り組みの一環として、当社アプリ利用者における「糖尿病または高血糖のある人・ご家族」を対象に、食に関するスティグマ調査※2を実施いたしました(有効回答数 354名)。スティグマとは「いわれない差別・偏見」のことを指し、糖尿病においては、食事や自己管理にまつわる多くの差別・偏見が存在しております。

※1: IDF DIABETES ATLAS 10th Edition2022

結果サマリー

  • 糖尿病の治療や予防について、95.0%の方が「食生活の改善が大切」と考えており、78.2%の方が「食事療法」を実施している
  • 食事療法について相談する機会が最も多いのは「主治医」で、34.2%の方が診察のたびに毎回食事について話している
  • 食事管理の難しさとして、「何かと面倒」「食費」「料理の負担」に加え、「食事を制限することで人生の楽しみが減る」との回答が多く挙げられており、約71%の方が「好きな食事を我慢することがつらい」、約45%の方が「周囲から食事の指摘を受けるのが嫌だ」と感じている
  • おいしい健康アプリ利用による良かった点は、「メニュー選びが楽になった」「健康的な食事をとっている安心感が得られる」「栄養計算が楽」「健康的な食事をおいしく食べられるようになった」などが挙げられている

※2:<調査概要>
調査名:「糖尿病の食事療法とその意思決定に関する調査」
調査期間:2023年10月24日~31日
調査機関:自社調査
調査対象:『おいしい健康』に登録している方
有効回答数:354名
調査方法:インターネット調査
備考:記事・グラフ・データ引用の際は、必ず事前にこちらへお問い合わせください。
【お問い合わせ窓口】 press@oishi-kenko.com

糖尿病の治療や予防において「食生活の改善が大切」と考える方は95.0%

糖尿病の治療や予防において、食生活を改善することが大切だと「とても思う」と回答された方は76.7%、「どちらかといえば思う」と回答された方は18.3%で、95.0%の方が糖尿病の治療や予防に「食生活の改善が大切」と考えています。また、78.2%の方が現在食事療法に取り組まれておりました。今回、おいしい健康に登録されている方を対象とした調査であるため、食事療法への関心や取り組み意向の強い方が多く含まれているものと考えられます。

食事療法の相談相手で最も多いのは、「主治医」

食事療法について相談する機会が最も多いのは「主治医」であり、64.9%の方が食事療法について「診察のたびに毎回話す」「ときどき話す」と回答されました。一方で、管理栄養士や看護師など他の医療従事者との相談機会を持つ方は多くないことが伺えます。
また、「管理栄養士」への食事療法についての相談機会を性別にみたところ、「診察のたびに毎回話す」「ときどき話す」割合は女性よりも男性で大きい傾向にありました。

食事管理で難しいと感じるのは「何かと面倒」「人生の楽しみが減る」

糖尿病の食事管理における難しさについて、「何かと面倒くさい」「人生の楽しみが減る」といった”QOL(=生活の質)の低下”を要因として挙げる方が多い回答結果となりました。

70.8%の方が、好きな食事を我慢するのが「つらい」と感じている

回答者の70.8%が、「好きな食事を我慢するのがつらい」と感じていることが明らかになりました。
糖尿病の管理のためとはいえ、「患者は、その食事管理に伴う面倒や不自由をそのまま受け入れるべき」という考え方は、糖尿病の予防や早期対策、治療の進展を妨げる要因になりうるとおいしい健康は考えます。食事、運動、薬物療法を適切に行いながら、可能な限り、糖尿病のない人と同様の生活の質・人生を実現することが重要であると思料されます。

45.5%の方が、主治医や家族などから食事の指摘を受けることが嫌だと感じている

回答者の45.5%が、「主治医や家族などから食事に関して指摘されることが嫌だ」と感じています。主治医や家族は、患者を心配しているからこその指摘であると考えられますが、時として糖尿病のある人の肯定感を損なっている可能性に配慮が必要のように考えます。

おいしい健康を利用して「メニュー選びが楽になった」方は49.2%

おいしい健康アプリでは、できる限り好きな食事・いつもの食事で、糖尿病のある人・ご家族の食生活をサポートしております。今回の調査では、「おいしい健康を使用して良かったこと」についてお聞きした結果、「メニュー選びや料理が楽になった(49.2%)」ことが特に高く評価されました。

糖尿病に関する様々な思い、心配ごと

回答者のうち、「できる限り薬に頼らず治療したい」という方が44.1%、「将来の自分の体調や治療がどう変わっていくのか不安」という方が34.7%、「将来、自分の好きなことができなくなるのではないかと不安」という方が26.2%と、糖尿病の治療について様々な思い・不安があることが明らかになりました。

63.4%の方が「自分の病気や治療内容、薬についてもっと知りたい」

回答者の63.4%が「自分の病気や治療内容、薬について詳しくなりたい」と思われておりました。当社は、糖尿病の治療において、主治医をはじめとした専門家の方々に対してより一層気軽に相談できる機会や、自分の知りたいことを調べることができる情報源等を創出することが重要であると考えています。

本調査では、糖尿病を有しているまたは予備群の方が置かれている状況や、日頃から感じられている食生活・食事管理上の思いや悩みの一端が明らかになりました。そのような状況に対し、当社は『おいしい健康』アプリサービスを通じて、糖尿病を有しているまたは予備群の方々の食事に関する相談の場となるとともに、「簡単で」「おいしく」「好きな食べもの」での食事管理を提供できるようこれからも努めてまいります。

『おいしい健康』について

AIによる献立・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』は、健康な方やダイエット、生活習慣病予備群といった「予防・自己実現のための食事」から、患者や妊婦・高齢者など「医療上の制限がある方の食事」まで、エビデンスに基づく食事管理を、毎日の家庭でおいしく手軽に実践できるよう、サポートいたします。『おいしい健康』では、難しい食事管理をどなたでも簡単に行えるように、一般的なレシピアプリのような使い勝手で実現。個々のユーザーに適した栄養バランスに加え、冷蔵庫の食材や好きな食べもの、料理の腕前や調理時間に合わせた献立を提案する「究極の食のパーソナライズ」を実現し、予防や疾患治療の支援、ひいては「食とデータによる医療費抑制とQOL向上の両立」という社会課題解決を目指します。

アプリ名:『おいしい健康』
対応端末:iPhone(iOS) / Android
アプリ紹介ページ: https://oishi-kenko.com/service_description
ダウンロード:
App Store  https://oishi-kenko.com/katgut/ios_app_store
Google Play Store  https://oishi-kenko.com/katgut/android-kenko_google-play
WEB: https://oishi-kenko.com/

株式会社おいしい健康 会社概要

株式会社おいしい健康は、AI やビッグデータ、最新の栄養科学によって「食事で病気の無い世をつくりだす」データニュートリション・カンパニーです。 AI による献立・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』と、時間栄養学に基づく食事タイミング支援アプリ『食べリズム』の提供を主として、食のパーソナライズとバイアフリーを実現。 医療機関や薬局、製薬会社と連携した患者支援、食品企業の健康領域事業を立ち上げ・支援するDXヘルスケアマーケティング事業など、人々の健康に資する多様な事業を通じて、世界80億人が「いつまでもおいしく、食べられる」社会の実現を目指します。

社名:株式会社おいしい健康
代表取締役CEO:野尻哲也
設立:2016年7月
所在地:東京都中央区日本橋小舟町3−2リブラビル3階
事業内容:パーソナル・ウェルネス事業、DXヘルスケアマーケティング事業
コーポレートサイト: https://corp.oishi-kenko.com/
『おいしい健康』サイト: https://oishi-kenko.com/

本リリースに関するお問い合わせ

株式会社おいしい健康 広報担当
E-mail: press@oishi-kenko.com