2024.2.27

AI献立アプリ「おいしい健康」の使用が糖尿病のある人の血糖改善に有意に寄与する可能性を確認 〜「自分や家族の健康」に合わせた、新しいレシピ・献立選びの有効性を示唆〜

京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学(福井道明教授、濱口真英講師、岡田博史助教、広中順也研究員ら)ならびに株式会社おいしい健康(野尻哲也CEO、濱田一喜研究開発リーダー)の共同研究グループはこのたび、パーソナライズ栄養管理・献立提案アプリ「おいしい健康(以下、おいしい健康アプリ)」が、1型および2型糖尿病のある人における血糖(HbA1c)の有意な改善に寄与する可能性を確認いたしました。 本研究成果は、2024年2月15日に医学雑誌「Diabetes, Obesity and Metabolism」に掲載されました。当社では5報目の論文となります。

本研究は、おいしい健康アプリにより「毎日の食事管理をより快適に、安全に行う」という目的のもと、糖尿病のある人を対象に3ヶ月間にわたり実施されました。 その結果、年齢や性別、病歴、薬剤変更の有無などの調整を行った上で、「おいしい健康アプリを使用した人(使用群、n=47)」は「おいしい健康アプリを使用しなかった人(対照群、n=47)」に比べて、中央値で0.2%のHbA1cの相対的な改善が見られました(p=0.004)。 また、おいしい健康アプリ使用群での「使用前・使用後3ヶ月」の比較では平均で0.2%のHbA1cの減少が見られ(p=0.040)、特に「アプリ使用前のHbA1cが高値(7.0%以上)」の使用者においては、3ヶ月後のHbA1cは平均0.4%減少しました(p=0.014)。 この間、低血糖による入院はありませんでした。

おいしい健康では本研究の結果を受け、「自分や家族のより良い健康」のために最適なレシピを見つけ、AIを活用しながら献立を組むという”新しい食事づくりと健康維持のあり方”の有効性が示されたものと考えます。 今後も引き続き、毎日の食事を通じて健康を向上するAI献立アプリの開発・普及に努めるとともに、疾患予防・治療を目的としたプログラム医療機器(SaMD)の研究開発・薬事申請を進めてまいります。

日本および世界において糖尿病などの有病者が増加・多様化し続ける中、おいしい健康では「食とデジタル(Data science-based Nutrition:DBN)」に特化したヘルスケア・スタートアップとして、誰もがいつまでも”おいしく食べて健康でいられる”社会の実現を目指します。

おいしい健康アプリの仕組みと、本研究の示すインパクト

おいしい健康アプリの仕組みと、本研究の示すインパクト

研究者のコメント

福井道明 教授(京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学)

私たちの内分泌・代謝内科学教室では糖尿病のある方々に豊かな人生をおくっていただくために、豊かな食生活を送っていただくことが重要であると考え、日々の診療を行っております。 個々人に合わせた適切な栄養摂取を日々の生活で楽しんで実施していただくために、どうすることが良いか、専門医として日々考えておりました。 「おいしい健康」アプリでは、厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準」(2020年度版)に準拠し、管理栄養士が立案したレシピから個人の好みに合わせた献立をAIが提示します。 AIの提案するレシピから個人が好みに合わせて選択し、またその調理法も見ることができるこのアプリは私たちの実践する「豊かな食生活を送ること」を実現するアプリだと考えました。 私たちは糖尿病がある人に対する病態・治療の実態を明らかにするためにかねてからKAMOGAWA研究を実施しています。 今回、このKAMOGAWA研究において、おいしい健康アプリを用いた人と用いなかった人を比較し、用いた人では血糖マネジメントが有利であったことが明らかとなりました。 私たちはこの研究が、豊かな食生活を送ることと血糖マネジメントを行うことを両立させる可能性を示すものと考えております。

野尻哲也 代表取締役CEO(株式会社おいしい健康)

糖尿病のある人の治療において食事管理は重要とされていますが、忙しい毎日において食事の栄養バランスを考慮することの負担は大きく、また、食事制限によって食べる楽しみを失うことは人生の幸福感にも影響を及ぼします。 そういった問題の解決を目指して、私たちおいしい健康では、好きなレシピや献立を選ぶだけで手軽に食事管理を行うことができるサービスの開発を行ってまいりました。 このたびの研究では、おいしい健康アプリが糖尿病のある人での血糖改善につながる可能性が示唆されると同時に、糖尿病があったとしても好きな食事を安全に楽しむことができるということを、科学的な手法を通じて示すことができたものと考えております。

論文タイトル・著者

タイトル:Impact of an online nutrition management application service on glycemic management in individuals with diabetes: a propensity score-matched retrospective cohort study
著者:Junya Hironaka1, Hiroshi Okada1, Megumi Minamida1, Yuriko Kondo1, Hanako Nakajima1, Saori Majima1, Noriyuki Kitagawa2, Takuro Okamura1, Takafumi Senmaru1, Emi Ushigome1, Naoko Nakanishi1, Kazuki Hamada3, Tetsuya Nojiri3, Masahide Hamaguchi1*, Michiaki Fukui1
1:Department of Endocrinology and Metabolism, Graduate School of Medical Science, Kyoto Prefectural University of Medicine, Kyoto, Japan
2:Kameoka Municipal Hospital, Kyoto, Japan
3:Oishi Kenko Incorporated, Tokyo, Japan
*Corresponding author
掲載誌:Diabetes, Obesity and Metabolism http://doi.org/10.1111/dom.15487

おいしい健康アプリの概要

おいしい健康アプリの概要

おいしい健康アプリが対応する食事支援のテーマ

好きなレシピ・献立を選ぶだけで、主治医からの指示に沿った食事をおいしく手軽にお楽しみ頂けます。

おいしい健康アプリが対応する食事支援のテーマ

株式会社おいしい健康「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」

株式会社おいしい健康は、データサイエンスに基づく栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)により「世界から病気をなくす」ことを目指す、ヘルスケア・スタートアップです。 パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』の提供を通じて、世界80億人の健康とWell-beingの実現、ならびに医療費抑制など社会課題の解決に貢献いたします。

社名:株式会社おいしい健康
代表取締役CEO:野尻哲也
設立:2016年7月(クックパッド株式会社より完全MBO)
所在地:東京都中央区日本橋小舟町3−2リブラビル3階
社員数:40名
株主:第一生命ホールディングス株式会社、Aflac Ventures LLC、東洋製罐グループホールディングス株式会社、味の素株式会社、株式会社スズケン、他
事業内容:生活者・医療機関を対象としたヘルスケアサービスの提供、製薬・食品・生命保険業界を対象としたマーケティングソリューションの提供
コーポレートサイト: https://corp.oishi-kenko.com/
『おいしい健康』サイト: https://oishi-kenko.com/

本リリースに関するお問い合わせ

株式会社おいしい健康 広報担当
E-mail: press@oishi-kenko.com