2026.1.15

ヘルスケアスタートアップ「おいしい健康」
摂食症患者を対象とした外来治療支援に関する共同臨床研究を福井大学医学系部門病態制御医学講座と開始 〜AI献立アプリを用いて摂食症外来治療における食事づくりを支援〜

AI献立・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也、以下、当社)は、福井大学医学部精神医学講座(研究責任者:眞田陸助教)とともに摂食症患者とその家族を対象とした外来治療支援に関する研究(以下、本研究)を共同で開始いたしましたのでお知らせいたします。

背景「摂食症治療で生じる、毎日の食事づくりに伴う多大な負担」

摂食症(神経性やせ症、回避・制限性食物摂取症など)は、若年層(主に10代)において発症しやすい精神疾患です。国内では10代女性のおよそ200人に1〜2人が罹患しているとの推計[1]があり、慢性化や重症化が進むと、時として命に関わるケースも生じ得ます。発症にはさまざまな要因が絡み合っており、特に完璧主義的傾向、ストレス、無理なダイエット、SNSなどの社会的影響[2]が指摘されていますが、摂食症は決して本人や家族の責任によるものではなく、基本的に誰にでも起こりうる疾患です。

現在の治療法としては、入院による集中管理を経て外来治療に移行し、最終的には家庭での食事管理(自己管理)となるのが主流です。入院時ではチーム医療のもと、24時間体制で患者の健康を見守ることが可能である一方、外来移行後ではその役割を家族・本人自身が担う必要があり、毎日の生活に大きな負担が生じます。摂食症治療においては、適切な量の食事を摂り続けることが非常に大切ですが、患者や家庭環境の多様性を背景として、「どのくらいの量の食事を作れば良いのかわからない」「せっかく食事を作っても食べてもらえない」といった悩みが多く聞かれます。

[1] Nakai, Y., Nin, K., Noma, S., et al. (2015). Epidemiology of anorexia nervosa in Japanese adolescents. Psychiatry and Clinical Neurosciences, 69(9), 539–548.

[2] Li, J., Li, Z., Zhang, L., et al. (2024). Social media use and disordered eating: A systematic review. Journal of Eating Disorders, 12, Article 54.

研究の目的「アプリを通じた摂食症治療の食生活支援とエビデンス構築」

本研究では外来治療中の摂食症患者とその家族を対象に、本疾患向けにカスタマイズしたおいしい健康アプリを提供し、毎日の食事づくり・栄養管理を伴走支援の上、アウトカムやQOLなど治療への寄与を評価します。

おいしい健康アプリによる伴走支援の一例が、献立の「分量自動調整」機能です。治療に必要とされる高カロリー食(例:1食あたり1000kcalなど)を家庭で調理する際、「いつもの献立をどのくらいのボリュームに増やして調理すれば良いか」をアプリが具体的なレシピ・献立として提案し、さらには「それに必要な材料・買い物リスト」を自動で作成します。

研究では一定の伴走期間を経た後、おいしい健康アプリを通じて取得・記録された多様な生活データ(Real Life Data)と、体組成・心理的尺度といったエンドポイントに基づき、日常生活における負担感や栄養摂取状況とアプリ利用の関連と貢献度を解析してまいります。

摂食症を対象としたおいしい健康アプリの活用イメージ

おいしい健康アプリにおける献立の分量調整機能

福井大学医学系部門病態制御医学講座・小坂教授のコメント

現在、摂食症になってしまう若い女性が増えてきています。早期に気づき、早期に対応(重症な時は入院治療)することが望ましいです。早期に適切な治療を受けることができれば、多くの方が体重を回復させることができます。入院治療中は医療者の見守りのもと栄養士さんが考え、治療に必要な栄養バランスの取れた食事メニューが摂取できますが、退院後はご家族の方に食事メニューを決めていただくことになります。しかしながら、治療に必要な摂取カロリーの食事量を毎回考えていただくご家族の負担は大きく、至難の業であるとうかがっておりました。今回、株式会社おいしい健康さんの多大なるご支援にて、ご家庭で簡単に使用ができるアプリを開発することができ、このアプリを使用することで、ご家族の負担が減り、ご本人の回復が促進される一助になることを願っております。

株式会社おいしい健康・代表取締役CEO野尻哲也のコメント

おいしい健康は、一人ひとりの健康状態にパーソナライズした食事を提案するスマートフォンアプリです。現在は80種類以上の疾患の食事に対応しており、最終的には「どのような疾患・健康状態となっても、おいしい健康があれば食事で悩まない」という世界の実現を目指しています。このたび、福井大学医学系部門病態制御医学講座・小坂教授とともに摂食症の外来治療に向けた食事支援のあり方について、臨床研究を実施する運びとなりました。摂食症の治療や再発予防においては、家庭での毎日の食事管理が重要であると同時に、患者のご家族に大きな負担を強いるものであります。おいしい健康では本研究を通じて、摂食症治療中の食事準備におけるAI・ICTの有効活用のエビデンスを創出し、患者・ご家族・医療者それぞれのより良い支援を実現してまいります。

AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の概要

AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、利用者の健康状態や疾患、食の好みなどに合わせた最適な献立・レシピをAIが提案する、パーソナライズ食事管理サービスです。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」および各疾患の診療ガイドラインに準拠した食事、または医療機関から指示される食事療法の内容に基づき、予防、ダイエット、疾患ごとの食事管理をご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。

アプリ名:「おいしい健康」
対応端末:iPhone(iOS) / Android
アプリ紹介ページ: https://oishi-kenko.com/service_description
ダウンロード:
App Store: https://oishi-kenko.com/katgut/ios_app_store
Google Play Store: https://oishi-kenko.com/katgut/android-kenko_google-play
WEB: https://oishi-kenko.com/

■株式会社おいしい健康「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」

株式会社おいしい健康は、データサイエンスに基づく栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)により「世界から病気をなくす」ことを目指す、ヘルスケア・スタートアップです。 パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』の提供を通じて、世界80億人の健康とWell-beingの実現、ならびに医療費抑制など社会課題の解決に貢献いたします。

本リリースに関するお問い合わせ

株式会社おいしい健康 広報担当
E-mail: press@oishi-kenko.com