AI献立・栄養管理アプリ「おいしい健康」を運営する株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也)は、製薬・医療機器企業向けのSaaS型患者支援プログラム「Patient Success Program(PSP)」の提供を開始しました。
本プログラムは、医療機関を通じて患者の食事・生活習慣を支援し、治療の伴走を実現する新しいデジタルプラットフォームです。
近年の医療においては様々な治療薬が開発される一方、薬物療法のみならず生活習慣の改善や行動変容を組み合わせた「包括的治療」の重要性が高まっています※1。しかしながら医師などの医療従事者が医療機関外で患者の生活を継続的に支援することは難しく、デジタルやAIを活用した日常的な治療伴走への注目が増しつつあります。
このような中、製薬業界では「創薬・医薬品の提供」から「患者の健康とQOLの実現」へと、より本質的な価値の創出をビジョンに掲げる企業が拡大しており、医薬品以外の領域での活動が活発化しています(Beyond the pill)。現在では多くの製薬企業が患者支援部門またはプログラム(Patient Support Program)を展開するようになりましたが、それと同時に、ユーザーが継続利用するレベルのサービス開発が容易ではないこと、患者支援の費用対効果(ROI)が不透明であること、複雑なレギュレーションが存在することといった課題が生じています。
おいしい健康はこれまで、食とデータサイエンスにより人々の健康を支える「Food as Medicine」プラットフォームとして、製薬企業と500件以上の患者支援プロジェクトを実現してまいりました。その過程において私たちは、 「医薬品から患者へ、さらにはその先に在るデータとエビデンスへ」 という製薬企業のニーズの変化を強く感じ取り、今回のSaaS型患者支援プログラム「Patient Success Program(PSP)」を開発するに至りました。
製薬業界に求められる価値変革(Beyond the pill)
※1 Mozaffarian D, et al. Nutritional priorities to support GLP-1 therapy for obesity: A joint Advisory from the American College of Lifestyle Medicine, the American Society for Nutrition, the Obesity Medicine Association, and The Obesity Society. Obesity (Silver Spring). 2025 Aug;33(8):1475-1503. doi: 10.1002/oby.24336. Epub 2025 May 30. PMID: 40445127; PMCID: PMC12304835.
このたびリリースしたSaaS型患者支援プログラム「Patient Success Program(PSP)」は、当社が過去実施した20件以上の臨床研究の知見を基に開発されました。
具体的には糖尿病や肥満症、喘息などの慢性疾患からオンコロジー(がん)・希少疾患まで、おいしい健康アプリをプラットフォームとした臨床研究が礎となっています。また、昨年に日本医療研究開発機構(AMED)からの支援で実施した予防・保健指導のデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する研究開発※2の知見も活用されています。これらの実績から、「豊富なコンテンツをフックとした高い継続率」「どのような疾患にも対応可能なアプリのカスタマイズ」「患者情報の厳密な管理」「倫理審査やレギュレーションへの対応」「迅速なデータジェネレーションと論文化」といったナレッジを得て、本プログラムに反映いたしました。
本プログラムは、SaaS(Software as a Service)モデルによる患者支援という点が大きな特徴です。これにより製薬企業は初期費用を大幅に抑制できる上、ニーズや予算に合わせながら利用者数と実施期間を柔軟に調整することができます。PSPアプリで課題になりがちな「出口戦略(止め時)」についても、SaaSモデルならではのソフトランディングが可能です。また、本プログラムはアプリに加え、管理栄養士による人的伴走(食事相談など)が組み込まれており、多様な背景を有する患者のニーズを充足します。
※2 令和6年度予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業(課題番号24le0110033h0001)
おいしい健康Patient Success Program(PSP)の概略
本PSPは製薬企業との支援契約に基づき、疾患ごとのカスタマイズを実施した上で、医療機関・主治医を通じて患者へ案内されます。患者はアプリの利用規約に同意の上、食事や服薬など「治療生活に伴う困りごと(ペイシェントジャーニー)」に応じた日常伴走・健康支援を受けることができます。おいしい健康では本プログラムの導入・運用に際し、アンメットニーズ調査、カスタマイズ設計・開発、レギュレーション対応、倫理審査承認、カスタマーサポート、データ解析などの支援を行います。データ解析では、患者の同意を得て収集したデータを匿名化処理の上、統計解析結果として製薬企業にアウトプットし、エビデンス構築を支援します。
おいしい健康Patient Success Program(PSP)の主な機能
ユーザー認証・管理、ガイドラインに基づくレシピ・献立提案、食事記録・栄養解析、管理栄養士への相談、運動など食事以外の伴走コンテンツ、歩数・体重・血圧・睡眠などのバイタル記録、症状記録、服薬記録、チュートリアル、オンライン調査票、データ管理・解析、論文化支援(※オプション機能を含みます)
本PSPでは、患者、臨床(医療機関)、製薬会社を含めた「三方よし」のモデルを志向しております。
・病気があっても「食事をおいしく、暮らしをゆたかに」
→ 健康状態に沿ったAI献立、管理栄養士レシピ検索など
・治療において大切なデータをワンストップで「見える化」
→ 栄養、活動、服薬、体重、症状など、疾患ごとの重要データを一元管理
・管理栄養士とAIが、いつもあなたのそばに
→ 食事の仕方など、治療以外の困りごとをいつでも相談できる
・患者への生活指導の効率化、アドヒアランスの向上
・栄養専門職の業務支援、人材不足への対応
・患者満足や通院継続への貢献、医学管理料等の業務支援
・臨床成績の向上、学会発表、論文化
・真のアウトカムへの貢献、製品評価の向上
・低コストでのPatient support programの導入、Exit(縮小・終了)
・迅速なデータジェネレーション、エビデンス構築・発信力強化
・生活行動、服薬データを組み合わせた「デジタルフェノタイプ分析」と治療支援モデルの構築(個別化治療とベストプラクティス)
本PSPは既に複数の製薬企業とともにリリースの準備を進めております。今後、糖尿病や肥満症といった慢性疾患、がん、希少疾患など幅広い領域へ展開し、「患者中心医療の新たなプラットフォーム」としての地位確立を目指してまいります。
AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、健康状態や疾患、食の好みなどに合わせて、AIが最適な献立・レシピを提案するパーソナライズ食事管理サービスです。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」や各種診療ガイドライン、医師の食事指示に基づき、予防、ダイエット、疾患別の食事管理をご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。
アプリ名:『おいしい健康』
アプリ紹介ページ:
https://oishi-kenko.com/service_description
App Store
https://oishi-kenko.com/katgut/ios_app_store
Google Play Store
https://oishi-kenko.com/katgut/android-kenko_google-play
WEB:
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株式会社おいしい健康は『Food as Medicine』をコンセプトとし、データサイエンスに基づく食事・栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)の実現を通じて「世界から病気をなくす」ことを目指すヘルスケア・スタートアップです。アプリ『おいしい健康』、医療機関向け生活指導SaaS『Kakaris(カカリス)』を展開し、世界80億人の健康と幸福、医療に関わる社会課題解決に貢献いたします。
株式会社おいしい健康 広報担当
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