研究・論文 – 株式会社おいしい健康 / Thu, 15 Oct 2026 05:07:14 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9.4 第 11 回日本骨免疫学会において『関節リウマチ患者における治療・生活満足度の多面的 VAS 評価』を発表 /news/report-261015/ /news/report-261015/#respond Thu, 15 Oct 2026 04:41:35 +0000 /?p=1497 〜症状の安定に関わらず、「将来への不安」や「精神的な負担」が高く残存〜

株式会社おいしい健康は、関節リウマチ患者を対象に、診察室では伝わりにくい心理的負担や生活上のニーズについて多面的な調査を実施しました。本調査の結果を、第11 回日本骨免疫学会(2026 年 6 月 28 日~30 日)にて発表しましたので、お知らせいたします。

■ 調査のポイント

・おいしい健康に会員登録している関節リウマチ患者(151 名)を対象に調査したところ、一定の症状コントロールが達成されていたとしても、「将来の健康・人生への不安』や『精神的な負担」が高く残存する可能性が示されました。

・特に MTX/ステロイド/csDMARDs 治療群ではその傾向が強く、生活の制限や医療者とのコミュニケーションといった面でも課題が見られました。

・これらの負荷は治療内容によって緩和される可能性があることから、患者との SDM(共同意思決定)を通じ、「症状のみならず、患者の内面的な課題・ニーズを拾い上げ、適切なタイミングで適切な治療に移行すること」が、患者 QOL に貢献するものと考えられます。

■ 主要な結果

全体の傾向として、症状は一定程度コントロールされていました(図 1)。一方で、「痛みや不調があっても我慢してしまう」人や、「将来の健康への不安」「精神的な負担」を感じている人が一定数存在し、表面的な症状の把握だけでは患者の真のニーズを掴みきれないことが示唆されました。

図 1:調査 19 項目の VAS スコア平均値・高値回答割合

治療内容別のサブ解析のMTX を中心とした初期治療群では、将来の不安や精神的負担に加え、「生活の制限」「治療説明の不十分さ」「希望を伝えることの難しさ」など、医療者とのコミュニケーション面での課題も強くみられました。他方、生物学的製剤群やJAK 阻害薬群では、「痛みや不調は仕方ないと我慢することがある」という質問に対するVAS スコアの中央値や平均値は MTX 単剤群より高い一方、「将来への不安」は低い傾向がみられました。ただし、JAK 阻害薬群(n=10)では「精神的負担」が MTX 単剤群より高くなるなど、他の項目とは異なる結果もみられ、少数サンプルであることによるばらつきには留意が必要です(詳細は図 2 参照)。

図 2:治療内容別サブ解析(VAS スコアの分布)

  • ※群間の差は記述的な傾向であり、統計的な有意差は確認されていません。(各群のサンプル数が限られているため)※VAS スコアは 0〜10 段階で、0:全く感じない、10:非常に感じるを示します。

■ 結語と限界

今回の調査から、関節リウマチ患者においては一定の症状コントロールが達成されていたとしても、特に初期治療群では将来への不安や精神的な負担が高く残存する可能性が示されました。                                       これらの負担は、治療内容を見直すことで緩和される可能性が示唆されます。患者との共同意思決定(SDM)に基づく対話を通じて、症状だけでなく患者の内面的な課題やニーズを拾い上げ、適切なタイミングで適切な治療へとつなげていくことが、患者の QOL 向上に大きく貢献すると考えられます。                              なお、本調査にはいくつかの限界があります。自己申告による VAS 評価であるため、因果関係や経時的な変化は評価できません。また、サブ解析のサンプル数が限られていることから、統計学的検定ではなく記述的分析にとどまっています。さらに、既存の妥当性が評価された医学的指標ではなく、おいしい健康が独自に設計したアンケートを用いていることや、アプリユーザーを対象としているため代表性に留意が必要であることも、本調査の限界として挙げられます。                                  おいしい健康では今後も、関節リウマチをはじめとする患者様お一人おひとりが日々感じておられる痛みや心理的な負担への理解を深めてまいります。そのうえで、食事・生活面からの支援を通じて、皆様の QOL 向上に貢献できるよう努めてまいります。

■ 調査概要

調査手法横断的サーベイ研究(Web アンケート)
調査対象AI 献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の会員である関節リウマチ患者
調査期間2026 年 3 月 9 日〜3 月 15 日
回答状況研究への同意・回答 173 名のうち、適格基準を満たした 151 名を解析対象
(年齢:61.9±16.2 歳、性別:男性 13.9%・女性 85.4%)
調査項目「治療・症状」「心理的負担」「医療者とのコミュニケーション」など全 19項目について、VAS(Visual Analogue Scale:0〜10、11 段階)で評価 ※既存の医学的評価尺度ではなく、アプリ運営を通じて見えてきた課題をもとにおいしい健康が独自に設計したアンケートを実施

■ 発表情報

発表者青木茜 1、清水成 1、橋本優子 1、木村美貴 1、濱田一喜 1、野尻哲也 1(1 株式会社おいしい健康)
演題名関節リウマチ患者における治療・生活満足度の多面的 VAS 評価 ―横断的サーベイ研究―
学会名第 11 回日本骨免疫学会
会期2026 年 6 月 28 日~30 日
会場ANA インターコンチネンタル石垣(沖縄県石垣市)

■ AI 献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の概要

AI 献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、健康状態や疾患、食の好みなどに合わせて、AI が最適な献立・レシピを提案するパーソナライズ食事管理サービスです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準」や各種診療ガイドライン、医師の食事指示に基づき、予防、ダイエット、疾患別の食事管理をご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。

アプリ名 『おいしい健康』
対応端末 iPhone(iOS)/ Android
アプリ紹介ページ https://corp.oishi-kenko.com/products
App Store https://oishi-kenko.com/katgut/ios_app_store
Google Play https://oishi-kenko.com/katgut/android-kenko_google-play
WEB https://oishi-kenko.com

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第47回日本肥満学会におけるシンポジウム登壇のお知らせ /news/gakkai-260918-2/ /news/gakkai-260918-2/#respond Fri, 18 Sep 2026 06:00:00 +0000 /?p=1425 AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康はこのたび、第47回日本肥満学会においてシンポジウム登壇および演題発表を行いますことをお知らせいたします。

本演題では、肥満のある方が日常で実際にどう食べているのかを、おいしい健康アプリ利用者の行動ログに基づく「リアルライフデータ(RLD)」から読み解きます。医療機関では捉えきれない日常の食行動からは、体重の減少と相関したのが年齢などの属性ではなく、何を食べるかを選ぶ日々の行動であることが示唆されました。一方、従来的な食事制限(食事を減らす)は必要な栄養素の不足を招きやすく、支援の設計には工夫が求められます。GLP-1受容体作動薬をはじめとする薬物療法が広がるなかで、食事療法とデジタルヘルスが果たすべき役割について議論いたします。

■学会情報

学術大会名:第47回日本肥満学会
開催場所:ライトキューブ宇都宮
大会期間:2026年10月3日(土)〜4日(日)
大会URL: https://www.congre.co.jp/jasso47-jsto44/index.html

■JASSOパネルディスカッション「健康・医療戦略とPHR」

演題:食生活支援アプリとデータ解析が拓く肥満症予防
発表者:野尻 哲也(株式会社おいしい健康)

■AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の概要

AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、利用者の健康状態や疾患、食の好みなどに合わせた最適な献立・レシピをAIが提案する、パーソナライズ食事管理サービスです。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」および各疾患の診療ガイドラインに準拠した食事、または医療機関から指示される食事療法の内容に基づき、予防、ダイエット、疾患ごとの食事管理をご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。

アプリ紹介ページ:
https://oishi-kenko.com/service_description

App Store:
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株式会社おいしい健康「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」

株式会社おいしい健康は、データサイエンスに基づく栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)により「世界から病気をなくす」ことを目指す、ヘルスケア・スタートアップです。 パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』の提供を通じて、世界80億人の健康とWell-beingの実現、ならびに医療費抑制など社会課題の解決に貢献いたします。

会社名:株式会社おいしい健康
代表取締役CEO:野尻哲也
設立:2016年7月
所在地:東京都中央区日本橋小舟町3−2リブラビル3階
社員数:40名
株主:株主:第一生命ホールディングス株式会社、Aflac Ventures LLC、東洋製罐グループホールディングス株式会社​​、味の素株式会社、株式会社スズケン、他
事業内容:生活者・医療機関を対象としたヘルスケアサービスの提供、製薬・食品・生命保険業界を対象としたマーケティングソリューションの提供

コーポレートサイト: https://corp.oishi-kenko.com/

本リリースに関するお問い合わせ
株式会社おいしい健康 広報担当
E-mail: press@oishi-kenko.com

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第48回日本臨床栄養学会総会におけるシンポジウム登壇のお知らせ /news/gakkai-260918-1/ /news/gakkai-260918-1/#respond Fri, 18 Sep 2026 02:00:00 +0000 /?p=1423 AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康はこのたび、第48回日本臨床栄養学会総会においてシンポジウム登壇および演題発表を行いますことをお知らせいたします。

本演題では、栄養指導を受けた方が日常で実際にどう食べているのかを、おいしい健康アプリ利用者の行動ログに基づく「リアルライフデータ(RLD)」から読み解きます。医療機関では捉えきれない日常の食行動からは、血圧の改善が食事量の減少ではなく、味の濃さの変化として現れていたことが示唆されました。医師・管理栄養士による指導を、患者が毎日の食卓で実践し続けることにどうつなぐか。栄養療法の継続を支える仕組みについて議論いたします。

■学会情報

学術大会名:第48回日本臨床栄養学会総会
開催場所:神戸国際会議場
大会期間:2026年9月26日(土)〜27日(日)
大会URL: https://conf-lab.com/rinsyo-eiyo2026/

■シンポジウム3「リモート栄養指導の普及を通じた栄養療法の新展開」

演題:「指導」から「実践」へ ーアプリが支える毎日の栄養療法
発表者:野尻 哲也(株式会社おいしい健康)

■AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の概要

AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、利用者の健康状態や疾患、食の好みなどに合わせた最適な献立・レシピをAIが提案する、パーソナライズ食事管理サービスです。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」および各疾患の診療ガイドラインに準拠した食事、または医療機関から指示される食事療法の内容に基づき、予防、ダイエット、疾患ごとの食事管理をご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。

アプリ紹介ページ:
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株式会社おいしい健康「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」

株式会社おいしい健康は、データサイエンスに基づく栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)により「世界から病気をなくす」ことを目指す、ヘルスケア・スタートアップです。 パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』の提供を通じて、世界80億人の健康とWell-beingの実現、ならびに医療費抑制など社会課題の解決に貢献いたします。

会社名:株式会社おいしい健康
代表取締役CEO:野尻哲也
設立:2016年7月
所在地:東京都中央区日本橋小舟町3−2リブラビル3階
社員数:40名
株主:株主:第一生命ホールディングス株式会社、Aflac Ventures LLC、東洋製罐グループホールディングス株式会社​​、味の素株式会社、株式会社スズケン、他
事業内容:生活者・医療機関を対象としたヘルスケアサービスの提供、製薬・食品・生命保険業界を対象としたマーケティングソリューションの提供

コーポレートサイト: https://corp.oishi-kenko.com/

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【メディア掲載】下野新聞に自治医科大学との共同研究に関する記事が掲載されました /news/260918-media/ /news/260918-media/#respond Fri, 18 Sep 2026 00:16:25 +0000 /?p=1443 自治医科大学との共同研究に関する取り組みが、2026年9月18日の「下野新聞」14面(健康)に掲載されました。

自治医科大学と当社おいしい健康アプリの2型糖尿病の血糖管理における共同研究結果について紹介されています。

下野新聞デジタル https://www.shimotsuke.co.jp/ 
※記事閲覧には会員登録・ログインが必要です。

※自治医科大学との共同研究結果に関するお知らせはこちら

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第26回日本糖尿病インフォマティクス学会年次学術集会におけるシンポジウム登壇のお知らせ /news/gakkai-260901/ /news/gakkai-260901/#respond Tue, 01 Sep 2026 04:53:54 +0000 /?p=1413 献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康はこのたび、第26回日本糖尿病インフォマティクス学会年次学術集会においてシンポジウム登壇および演題発表を行いますことをお知らせいたします。

本演題では、アプリ利用者のリアルライフデータの解析を通じて、糖尿病のある方の食事選択の傾向や、体重変化と日常行動との関連について報告いたします。あわせて、AMEDの研究事業として実施した保健指導の実証研究から得られた、アプリ利用の継続性に関する知見をご紹介し、研究と社会実装が循環する個別化栄養支援のあり方について議論いたします。

学会情報

学術大会名:第26回日本糖尿病インフォマティクス学会年次学術集会
開催場所:JR博多シティ
大会期間:2026年9月5日(土)〜6日(日)
大会URL: https://qbf-convention.jp/informatics2026/index.html

ワークショップ
「産官学が協奏する糖尿病ケアのイノベーション ―研究・政策・実装の接点を探る―」

演題:データサイエンスに基づく個別化栄養支援 ─ アプリで支える糖尿病ケア
発表者:野尻 哲也(株式会社おいしい健康)

AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の概要

AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、利用者の健康状態や疾患、食の好みなどに合わせた最適な献立・レシピをAIが提案する、パーソナライズ食事管理サービスです。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」および各疾患の診療ガイドラインに準拠した食事、または医療機関から指示される食事療法の内容に基づき、予防、ダイエット、疾患ごとの食事管理をご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。

アプリ紹介ページ:
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株式会社おいしい健康について

「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」

株式会社おいしい健康は、データサイエンスに基づく栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)により「世界から病気をなくす」ことを目指す、ヘルスケア・スタートアップです。パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』の提供を通じて、世界80億人の健康とWell-beingの実現、ならびに医療費抑制など社会課題の解決に貢献いたします。

会社名:株式会社おいしい健康
代表取締役CEO:野尻哲也
設立:2016年7月
所在地:東京都中央区日本橋小舟町3−2リブラビル3階
社員数:40名
株主:株主:第一生命ホールディングス株式会社、Aflac Ventures LLC、東洋製罐グループホールディングス株式会社​​、味の素株式会社、株式会社スズケン、他
事業内容:生活者・医療機関を対象としたヘルスケアサービスの提供、製薬・食品・生命保険業界を対象としたマーケティングソリューションの提供

コーポレートサイト: https://corp.oishi-kenko.com

本件に関するお問い合わせ先

株式会社おいしい健康 広報担当
E-mail: press@oishi-kenko.com

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毎日の献立に寄り添ったAI料理アプリの利用が、2型糖尿病の血糖管理改善と関連 〜アプリでの調理が週1日増えるごとに、HbA1cが0.09ポイント低下する傾向〜 /news/20260804-jichiika/ /news/20260804-jichiika/#respond Tue, 04 Aug 2026 00:50:00 +0000 /?p=1269

データサイエンスに基づく食事・栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)の確立を目指す株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也)は、自治医科大学 内科学講座 内分泌代謝学部門(研究責任者:矢作直也教授)との共同研究の成果が、糖尿病領域の国際学術誌『Journal of Diabetology』に掲載されましたことをお知らせいたします。当社では7報目の論文となります。

■ 発表のポイント

  • ●自治医科大学と株式会社おいしい健康は、AI料理アプリ『おいしい健康』を用いて、2型糖尿病のある方・血糖管理に関心のある方を対象とした、完全オンライン・人的介入なしの12週間観察研究を実施しました(図1)。本アプリは、日本の食文化に合わせ、個人の栄養状態や嗜好に応じて献立・レシピを提案するものです。
  • ●その結果、本アプリの利用が2型糖尿病のある方のHbA1c及びBMIの低下と有意に関連することが示されました(図2)。
  • ●多変量解析では、アプリでの調理頻度が高い参加者ほどHbA1cの改善幅が大きい傾向が認められました(図2)。
  • ●参加者の80%超が「アプリ利用により食習慣が改善した」と回答し、塩分・脂質の摂り方や食べ方への意識にも前向きな変化がみられました。

■ 発表の概要

自治医科大学と株式会社おいしい健康は、個人の栄養状態や嗜好に合わせて和食中心のレシピ・献立を提案する料理アプリ『おいしい健康』の利用が、2型糖尿病のある方における血糖管理や体重指標の改善と関連することを明らかにしました。今回の研究は、参加者募集からデータ収集までを完全オンラインで実施し、医療者などによる直接支援を伴わない形で行われた12週間の観察研究です。

本研究では、解析対象となった参加者のうち、HbA1cデータがそろった24人でHbA1cがベースライン6.40%から12週後6.12%へと0.28ポイント低下し、BMIも65人の解析対象全体で23.47から23.28へと有意に低下しました。さらに、アプリを用いた調理頻度が高いほどHbA1c低下が大きい傾向も示されました。

本成果は、日本人の食習慣に合わせて設計された食事支援アプリが、2型糖尿病のある方の自己管理を支える新たな選択肢となる可能性を示すものです。

図1:完全オンラインで実施した本研究のスキーム概要(参加者リクルートから解析対象に至るフロー)

図2:12週間のアプリ利用後におけるHbA1c・BMIの変化およびアプリ内調理頻度との関連

■ 詳細な説明

  • ● 研究の背景

2型糖尿病の管理では、薬物療法に加えて日々の食事や生活習慣の改善が重要です。近年、スマートフォンアプリを活用したデジタルヘルス支援が注目されています。一方、これまでの研究の多くは医療者による面談・指導と組み合わせて評価されており、人的介入を伴わないアプリ単独での有効性には検証の余地が残されていました。

糖尿病を含む様々な疾患をお持ちの方に対して、本研究で対象とした『おいしい健康』アプリは、年齢・性別・体格・併存症・閲覧履歴・嗜好情報などに基づいてAIが個人に合った献立・レシピを提案します。さらに、日本人に親しみやすい家庭料理を中心とした「文化的に適合した食支援」を提供できる点も特長です。これらの個別最適化と文化適合性は、医療者による継続的な人的サポートに代わって食事改善を後押しし得る要素として期待されており、本研究はその実証を目的としました。

被験者の実際の生活に近い環境でアプリ単独の効果を捉えるべく、参加者への参加募集からデータ収集までを完全オンラインで実施し、研究期間中の医療者・研究者からの介入を伴わない設計を採用したことも、本研究の特徴となっています。

● 研究の内容

20歳以上で2型糖尿病の自己申告がある方、または血糖管理に関心のある方を対象とした12週間の単群観察研究を実施しました。参加者はアプリを自由に利用し、体重・直近の医療機関で測定したHbA1c・食習慣などの情報をオンラインで自己申告により回答しました。本研究は筑波大学病院 倫理審査委員会の承認を受け(承認番号 R03-266)、UMIN-CTR(ID: R000053861)に登録されています。

募集サイト訪問者24,671名から、参加同意・本人確認・アプリインストール・アンケート回答を経て、最終的にBMI・食事関連解析は65名、HbA1c解析は24名が解析対象となりました。

  • ● 主な研究結果

【1】HbA1cの改善(n=24)

平均HbA1cがベースライン6.40%から12週後6.12%へ有意に低下しました(変化量 -0.28ポイント、p=0.008)。ベースラインのHbA1cが6.5%以上の参加者(n=10)では-0.49ポイント(p=0.037)と、より大きな変化が観察されました。

【2】BMIの改善(n=65)

平均BMIが23.47から23.28へ有意に低下しました(変化量 -0.20、p=0.0049)。ベースラインBMIが25以上の参加者(n=21)では-0.31の低下が観察されました(p=0.042)。

【3】利用頻度と改善度の関連

多変量解析(年齢・性別・ベースラインHbA1c・もとの調理頻度を補正)の結果、アプリを使った調理頻度が週1日増えるごとにHbA1cが0.09ポイント大きく低下する関連が認められました(p=0.046)。

【4】食習慣・食意識の変化

個々の食事調査項目では統計学的有意差は認められませんでしたが、塩分の多い調味の見直し、麺類の汁の摂取減少、脂の多い肉の摂取減少、ゆっくり食べる意識の向上など、望ましい方向への変化がみられました。参加者の80%超が「アプリ利用により食習慣が改善した」と回答しています。

  • ● 本研究の意義と検証課題

本成果は、日本の食文化に合わせた個別最適化型の料理・献立アプリが、医療者の直接介入なしでも2型糖尿病の自己管理を支援し得ることを示した点に意義があります。完全オンラインで実施可能であることから、通院負担や人的リソースの制約がある状況でも、食事支援を広く届けられる可能性があります。

一方、本研究は対照群を置かない単群観察研究であり、HbA1c・体重は参加者の自己申告に基づく値を用いています。効果をより精緻に評価するため、対照群を置いた比較試験や客観的指標を用いた検証、解析母集団の拡大が今後の課題となります。

  • ● 今後の展望

自治医科大学とおいしい健康は、今回の成果を踏まえ、より大規模で厳密な臨床研究を通じて本アプローチの有効性をさらに検証してまいります。あわせて、デジタル技術を活用した実装可能性の高い食事支援の確立を進め、糖尿病をはじめとする生活習慣病領域における個別化栄養支援の社会実装を目指します。

■ 関係者コメント

自治医科大学 内科学講座 内分泌代謝学部門 教授/
自治医科大学附属病院 糖尿病センター センター長 矢作 直也(責任著者) のコメント
 
食事療法は2型糖尿病治療の基本ですが、日々の生活の中で無理なく続けることが大きな課題です。本研究では、日本の家庭料理に根ざしたアプリを活用することで、医療者による直接介入がない環境でも、血糖管理や体重指標の改善と関連する可能性が示されました。今後はさらなる検証を重ねて、生活習慣病の自己管理を支える食事支援デジタルツールの確立につなげたいと考えています。
株式会社おいしい健康 代表取締役CEO 野尻 哲也 のコメント
 
『おいしい健康』アプリは、難しくなりがちな糖尿病の栄養管理を「好きなレシピ・献立を選ぶだけ」で行えるよう支援するサービスです。自治医科大学・矢作教授と実施した今回の臨床研究は、糖尿病のある患者さんやご家族が実際の生活環境において自由意思でアプリを利用し、その結果として一定の血糖・肥満改善効果を得られたことを示唆するものとなります。おいしい健康は今後も、医学的エビデンスへの取り組みを通じて、皆様の生活に寄り添えるよう精進してまいります。

■ 論文情報

タイトル:

Use of a Culturally and Personally Tailored Cooking Application is Associated with Improved Glycemic Control in Type 2 Diabetes Mellitus.

著者:

武井祥子, 濱田一喜, 清水成, 櫻井百恵, 野尻哲也, 矢作直也(責任著者)

掲載誌:

研究倫理審査:筑波大学病院 倫理審査委員会(承認番号 R03-266)

臨床試験登録:UMIN-CTR R000053861

研究助成:本研究はAMED(日本医療研究開発機構)AMED-CREST(JP23gm1710008)、Healthcare Social Implementation Infrastructure Development Project(JP23rea522010)、ならびにAMED(JP24le0110033)の助成を受けて実施されました。

■ お問い合わせ先

ご取材の際には事前に下記までご一報くださいますようお願い申し上げます。

【研究に関するお問い合わせ】

自治医科大学 医学部 内科学講座 内分泌代謝学部門

教授 矢作 直也(やはぎ なおや)

TEL:0285-58-7355 / FAX:0285-44-8143

E-mail:yahagi.naoya@jichi.ac.jp

https://www.jichi.ac.jp/endc

【アプリ・事業に関するお問い合わせ】

株式会社おいしい健康 問い合わせ窓口

E-mail:support@oishi-kenko.com

コーポレートサイト:https://corp.oishi-kenko.com/

おいしい健康アプリ紹介ページ:https://corp.oishi-kenko.com/products

おいしい健康WEBサイト:https://oishi-kenko.com/

【プレスリリースに関するお問い合わせ】

自治医科大学 大学事務部 研究推進課

TEL:0285-58-7550

E-mail:shien@jichi.ac.jp

株式会社おいしい健康 広報担当

E-mail:press@oishi-kenko.com

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/news/20260804-jichiika/feed/ 0
成人喘息患者では、食物アレルギーの割合が健常者の約4倍に 〜慶應義塾大学との共同研究で、食事多様性の低下や朝食欠食との関連も判明〜 /news/20260803-keio/ /news/20260803-keio/#respond Mon, 03 Aug 2026 06:00:00 +0000 /?p=1282

データサイエンスに基づく食事・栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)の確立を目指す株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也)は、慶應義塾大学医学部 内科学(呼吸器)(研究責任者:福永興壱教授)との共同研究の成果が、アレルギー領域の国際学術誌『Allergology International』(日本アレルギー学会英文機関誌)に掲載されましたことをお知らせいたします。当社では6報目の論文となります。

■ 発表のポイント

・【本研究について】健常者175名・成人喘息患者413名を対象に、3日間の食事内容を調査し、両群の食習慣・食物アレルギーの特徴を比較しました。

・食物アレルギー頻度が健常者の約4倍:成人喘息患者では、食物アレルギーの自己申告および花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)の頻度が健常者より有意に高く、食物アレルギーの自己申告頻度は健常者の約4倍でした。

・食事の多様性が低く、大豆製品の摂取量も少ない:成人喘息患者では、食事多様性スコア(DDS)や摂取食品数が低く、大豆製品の摂取量が少ない傾向がみられました。また、朝食欠食が多く、軽度肥満群では喘息コントロールテスト(ACT)スコアが低い結果でした。

図1:成人喘息患者における食習慣と食物アレルギーの特徴

■ 概要

成人喘息は気道の慢性炎症を特徴とする疾患で、肥満や食事との関連が報告されてきました。しかし、健常者と成人喘息患者の食習慣を詳細に比較した研究や、成人の食物アレルギーの特徴を検討した研究は限られていました。

本研究では、おいしい健康のWebプラットフォームを通じて、健常者175名、軽症〜中等症喘息患者191名、重症喘息患者222名の計588名を募集しました。参加者には3日間の食事内容を記録していただき、複数の管理栄養士が「日本食品標準成分表2015年版」に基づき解析しました。なお、食物アレルギーは自己申告により評価しました。

その結果、成人喘息患者では健常者と比較して以下の特徴が示されました。

・BMIが高い
・朝食欠食が多い
・食事多様性スコア(DDS)や摂取食品数が低く、特に大豆製品の摂取が少ない
・食物アレルギーおよびPFASの頻度が高い

本研究は横断研究のため、喘息と食習慣・食物アレルギーとの因果関係を示すものではありません。一方で、成人喘息患者の食生活や食物アレルギーの特徴を詳細に示した知見であり、今後の喘息管理や食事支援の基礎データとなることが期待されます。

■ 関係者コメント

慶應義塾大学医学部 内科学(呼吸器)福永興壱教授 のコメント

本研究では、成人喘息患者において、朝食欠食や食事の多様性の低下、大豆製品の摂取量減少に加え、食物アレルギーや花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)の頻度が高いことを示しました。これらの結果は、喘息患者さんの食生活が健常者とは異なる特徴を有している可能性を示唆しており、日常診療において食事やアレルギー歴をより丁寧に評価する重要性を示す知見であると考えています。
近年、喘息治療は吸入薬や生物学的製剤の進歩により大きく発展していますが、薬物治療だけでなく、食事を含めた生活習慣へのアプローチも患者さんの健康に寄与する可能性があります。今回の研究を契機として、食と呼吸器疾患との関係をさらに解明し、一人ひとりの病態に応じた個別化医療の実現につなげていきたいと考えています。また、本研究は株式会社おいしい健康との産学連携によって実現しました。デジタル技術と栄養学、医学研究を融合することで、「食をエビデンスに基づく治療戦略の一つとして活用する」という新たな可能性を切り拓き、喘息患者さんのQOL向上に貢献できることを期待しています。
株式会社おいしい健康 代表取締役CEO 野尻哲也 のコメント

おいしい健康は、個々人の体質や健康状態にパーソナライズした食生活支援を行うサービスです。現在は80種類以上の疾患に対して、ガイドラインに基づく食事支援を提供しておりますが、喘息疾患は食事療法に関するガイドラインが存在しないことから、サービス対象外となっておりました。一方、肥満やアレルギーといった、食事と関わりの深い増悪要因が明らかになっており、食生活の改善が喘息症状の緩和に寄与するのではないかと考えております。そして今回、慶應義塾大学・福永教授とともに実施した臨床研究では、成人での喘息症状が食べものや食習慣の影響を受ける可能性があることを解明いたしました。今後も喘息と食事の関係性について研究を進めるとともに、食生活改善を通じた新たな喘息治療アプローチの確立を目指してまいりたいと思います。

■ 論文情報

タイトル:

Dietary Patterns and Food Allergies Associated with Asthma in Adults: Findings from an Internet-Based Dietary Survey in Japan

著者:

渡瀬麻友子a、田野崎 貴絵a(共同筆頭著者)、冨保紗希a(共同筆頭著者)、正木克宜b*、松山笑子a、濱田一喜c、野尻哲也c、加畑 宏樹a、中鉢正太郎a * 、宮田純a、福永興壱a

a:慶應義塾大学医学部 内科学(呼吸器) / b:国際医療福祉大学市川総合病院 / c:株式会社おいしい健康 / *:責任著者

掲載誌:

研究倫理審査:慶應義塾大学医学部 倫理審査委員会(承認番号 20180369)

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第13回JADEC(日本糖尿病協会)年次学術集会にて研究成果の演題発表およびスタートアップセミナーへの登壇を行います /news/gakkai-260713/ /news/gakkai-260713/#respond Mon, 13 Jul 2026 05:05:32 +0000 /?p=1290 AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康はこのたび、第13回日本糖尿病協会年次学術集会(JADEC)において、研究成果の演題発表2題およびスタートアップセミナーへの登壇を行いますことをお知らせいたします。あわせて、同学会会場にてブース出展も行います。

学会情報

学術大会名:第13回日本糖尿病協会年次学術集会(JADEC)
開催場所:国立京都国際会館
開催期間:2026年7月18日(土)・19日(日)

発表演題(2題)

「生活者のたんぱく質摂取経路と課題に関する調査」
発表者:野尻 哲也(株式会社おいしい健康 代表取締役)
日時:2026年7月18日(土)10:10〜11:10
会場:Room C-1

「食事管理アプリ『おいしい健康』における食事記録の利用傾向 ― LLM画像解析機能導入前後の比較 ―」
発表者:関西 真穂(株式会社おいしい健康 管理栄養士)
日時:2026年7月18日(土)10:00〜11:10
会場:Room C-2

スタートアップセミナー登壇

テーマ:糖尿病の食事療法のきほん ~食べる力を守るために~
登壇者:青木 茜、関西 真穂(株式会社おいしい健康 管理栄養士)
日時:第1日目 2026年7月18日(土)15:00〜16:00/第2日目 2026年7月19日(日)10:30〜11:30
会場:Room C-2

ブース出展について

同学会にて、当社はブース出展も行います。
開催日時:2026年7月18日(土)9:00〜18:00(開場8:00〜)/19日(日)9:00〜15:00(開場8:00〜)
会場:メインホール前ロビー 小間No.14

ブースでは、血糖値データ連携機能をはじめ、患者さまの日々の食事管理をサポートする各種機能について、実際の画面をご覧いただきながらご紹介いたします。ご参加予定の先生方、医療スタッフの皆さまにおかれましては、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

第13回JADEC(日本糖尿病協会)年次学術集会 https://www.nittokyo.or.jp/modules/meeting

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第69回日本糖尿病学会年次学術集会にて研究成果を発表〜「人はいつ・なぜヘルスケアアプリから離脱するのか」研究成果を口演報告〜 /news/gakkai-20260526/ /news/gakkai-20260526/#respond Tue, 26 May 2026 01:00:30 +0000 /?p=1163 データサイエンスに基づく食事・栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)の確立を目指す株式会社おいしい健康(本社:東京都中央区、代表:野尻哲也)は、2026年5月21日(木)〜23日(土)に開催された第69回日本糖尿病学会年次学術集会において、当社が京都府立医科大学医学倫理審査委員会の承認のもと実施したパイロット試験の研究成果を口演にて発表いたしましたことをお知らせいたします(研究名:ライフスタイル多様性に対応した個別化健康支援アプリによる糖尿病予防の実用化に向けた研究開発)。

学会発表概要

学会名:第69回日本糖尿病学会年次学術集会

発表日時:2026年5月23日(土)16:00〜16:50

演題名:人は「いつ」「なぜ」ヘルスケアアプリから離脱するのか ―特定保健指導を用途とした個別化健康支援アプリ開発とパイロット試験

研究の背景と目的

特定健診・特定保健指導の実施率が限定的にとどまる中、ヘルスケアアプリなどデジタルトランスフォーメーション(DX)による支援拡充への期待が高まっています。一方で、ヘルスケアアプリには利用継続率の低さという課題があり、利用者がいつ・なぜ離脱するのかという基礎的知見の蓄積と、ライフスタイルの多様性に対応した個別化アプローチの設計が求められています。

本研究は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)による研究開発事業の一環として、当社が開発した特定保健指導向けの個別化健康支援アプリを健診受診者にご利用いただき、減量効果と利用継続性、ならびに離脱タイミングの構造を検証することを目的に実施いたしました。

研究概要

BMI 25以上の健診受診者を対象に、4施設の協力のもと、90日間にわたってアプリをご利用いただく多施設探索的試験を実施いたしました。本試験は人的伴走を伴わず、アプリ単独での効果と利用継続性を評価する設計としています。

主な発表内容

本発表では、主に以下の知見を報告いたしました。

・人的伴走を伴わないアプリ単独でも、完走群の92%で体重・腹囲の改善が確認され、平均で体重▲1.99kg・腹囲▲3.13cmの有意な減少(p<0.001)が示されました。

・対象者が自身のライフスタイルに合わせて取り組み方を選択できる設計とした結果、特に「運動するのが難しい」層で最も大きな減量効果(▲2.98kg, p<0.001)が確認されました。

・利用者の離脱タイミングに段階的な構造が見られ、離脱予測因子の探索など、継続性向上に向けた示唆が得られました。

これらの知見は、特定保健指導のDX化や、ヘルスケアアプリの継続性向上に資するものと考えております。詳細につきましては学会での発表内容をご参照ください。

※本研究は、AMED課題番号24le0110033h0001の支援を受けて実施しました。

今後の展望

おいしい健康では「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」のサービスコンセプトのもと、今後も京都府立医科大学および研究協力施設と協力しながら、食と健康に関するエビデンスの創出・機能の拡充を進めてまいります。病気の予防や治療に関わる方々の食の問題を解決し、健康的な食生活をおいしく楽しく送ることのできる社会の実現を目指します。

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摂食症患者を対象とした外来治療支援に関する共同臨床研究を福井大学医学系部門病態制御医学講座と開始 〜AI献立アプリを用いて摂食症外来治療における食事づくりを支援〜 /news/20260115-fukui/ /news/20260115-fukui/#respond Thu, 15 Jan 2026 00:00:00 +0000 /20260115-fukui/ ヘルスケアスタートアップ「おいしい健康」

摂食症患者を対象とした外来治療支援に関する共同臨床研究を福井大学医学系部門病態制御医学講座と開始
〜AI献立アプリを用いて摂食症外来治療における食事づくりを支援〜

AI献立・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也、以下、当社)は、福井大学医学部精神医学講座(研究責任者:眞田陸助教)とともに摂食症患者とその家族を対象とした外来治療支援に関する研究(以下、本研究)を共同で開始いたしましたのでお知らせいたします。

背景「摂食症治療で生じる、毎日の食事づくりに伴う多大な負担」

摂食症(神経性やせ症、回避・制限性食物摂取症など)は、若年層(主に10代)において発症しやすい精神疾患です。国内では10代女性のおよそ200人に1〜2人が罹患しているとの推計[1]があり、慢性化や重症化が進むと、時として命に関わるケースも生じ得ます。発症にはさまざまな要因が絡み合っており、特に完璧主義的傾向、ストレス、無理なダイエット、SNSなどの社会的影響[2]が指摘されていますが、摂食症は決して本人や家族の責任によるものではなく、基本的に誰にでも起こりうる疾患です。

現在の治療法としては、入院による集中管理を経て外来治療に移行し、最終的には家庭での食事管理(自己管理)となるのが主流です。入院時ではチーム医療のもと、24時間体制で患者の健康を見守ることが可能である一方、外来移行後ではその役割を家族・本人自身が担う必要があり、毎日の生活に大きな負担が生じます。摂食症治療においては、適切な量の食事を摂り続けることが非常に大切ですが、患者や家庭環境の多様性を背景として、「どのくらいの量の食事を作れば良いのかわからない」「せっかく食事を作っても食べてもらえない」といった悩みが多く聞かれます。

[1]
Nakai, Y., Nin, K., Noma, S., et al. (2015). Epidemiology of anorexia nervosa in Japanese adolescents. Psychiatry and Clinical Neurosciences, 69(9), 539–548.

[2]
Li, J., Li, Z., Zhang, L., et al. (2024). Social media use and disordered eating: A systematic review. Journal of Eating Disorders, 12, Article 54.

研究の目的「アプリを通じた摂食症治療の食生活支援とエビデンス構築」

本研究では外来治療中の摂食症患者とその家族を対象に、本疾患向けにカスタマイズしたおいしい健康アプリを提供し、毎日の食事づくり・栄養管理を伴走支援の上、アウトカムやQOLなど治療への寄与を評価します。

おいしい健康アプリによる伴走支援の一例が、献立の「分量自動調整」機能です。治療に必要とされる高カロリー食(例:1食あたり1000kcalなど)を家庭で調理する際、「いつもの献立をどのくらいのボリュームに増やして調理すれば良いか」をアプリが具体的なレシピ・献立として提案し、さらには「それに必要な材料・買い物リスト」を自動で作成します。

研究では一定の伴走期間を経た後、おいしい健康アプリを通じて取得・記録された多様な生活データ(Real Life Data)と、体組成・心理的尺度といったエンドポイントに基づき、日常生活における負担感や栄養摂取状況とアプリ利用の関連と貢献度を解析してまいります。


摂食症を対象としたおいしい健康アプリの活用イメージ


おいしい健康アプリにおける献立の分量調整機能

福井大学医学系部門病態制御医学講座・小坂教授のコメント

現在、摂食症になってしまう若い女性が増えてきています。早期に気づき、早期に対応(重症な時は入院治療)することが望ましいです。早期に適切な治療を受けることができれば、多くの方が体重を回復させることができます。入院治療中は医療者の見守りのもと栄養士さんが考え、治療に必要な栄養バランスの取れた食事メニューが摂取できますが、退院後はご家族の方に食事メニューを決めていただくことになります。しかしながら、治療に必要な摂取カロリーの食事量を毎回考えていただくご家族の負担は大きく、至難の業であるとうかがっておりました。今回、株式会社おいしい健康さんの多大なるご支援にて、ご家庭で簡単に使用ができるアプリを開発することができ、このアプリを使用することで、ご家族の負担が減り、ご本人の回復が促進される一助になることを願っております。

株式会社おいしい健康・代表取締役CEO野尻哲也のコメント

おいしい健康は、一人ひとりの健康状態にパーソナライズした食事を提案するスマートフォンアプリです。現在は80種類以上の疾患の食事に対応しており、最終的には「どのような疾患・健康状態となっても、おいしい健康があれば食事で悩まない」という世界の実現を目指しています。このたび、福井大学医学系部門病態制御医学講座・小坂教授とともに摂食症の外来治療に向けた食事支援のあり方について、臨床研究を実施する運びとなりました。摂食症の治療や再発予防においては、家庭での毎日の食事管理が重要であると同時に、患者のご家族に大きな負担を強いるものであります。おいしい健康では本研究を通じて、摂食症治療中の食事準備におけるAI・ICTの有効活用のエビデンスを創出し、患者・ご家族・医療者それぞれのより良い支援を実現してまいります。

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